インドネシアの国営企業系QRコード決済サービス「Link aja(リンクアジャ)」がこのほど、インドネシアの配車アプリ大手「Gojek(ゴジェック)」からの投資を確保したことを発表した。
これにより、リンクアジャの資金調達ラウンド「シリーズB」の調達資金は合計で1億米ドル超に達したという。
日本でも近年急速に普及してきたQRコード決済だが、個人的には決済のシステム導入は発展途上国であるインドネシアにも遅れているといった印象を受ける。 個人店や屋台などはさておき、大手海外フードチェーン店などは、デジタルディスプレイでの注文方法を採用しており、スタッフとの接触は無くなっていたり、決済方法については交通系電子マネーなどが無い代わりに、24時間リアルタイムで銀行送金で支払いが可能など手段は異なるが日本よりもデジタル決済は進んでいる様だ。
今回のQRコード決済サービスも含めて、やはり多くの現金を持ち歩くことについて日本にはない不安を抱えているという外国の事情を考えると、急速な普及も納得の事実だと言える。
今回、巨額の投資額を確保したリンクアジャを運営するフィンテック・カルヤ・ヌサンタラ(フィナルヤ)は、Gojekからの投資額の具体的な詳細については明かしていないが、リンクアジャは今後、Gojekのプラットフォームを活用するなどし、サービスの体制を拡大する意向だ。Gojekのプラットフォームでは現在、リンクアジャのサービスを活用し、輸送サービス料金の支払いなどが行われている。
近年、中国に次ぎアジアの中枢を担うとまで言われているインドネシアの急激な発展においては今後も目が離せない。