イタリアの二輪車大手ピアジオの子会社ピアジオ・インドネシアは9日、西ジャワ州チカランに建設する二輪車の組立工場の起工式を実施した。2022年第4四半期(10~12月)の生産開始を目指す。同日、産業省が発表した。 工場の敷地面積は6ヘクタール、年産能力は1万台。
起工式に出席したアグス産業相は「この工場で組み立てられた製品が、22年末までに市場に投入される予定だ」と述べ、投資活発化や地場の部品産業の発展に貢献するものだと期待を示した。
アグス産業相はまた、世界的に省エネルギーや環境に配慮した車両が求められる中で、今後電動車の開発や、インドネシアがピアジオの生産と輸出拠点になるよう働きかけていきたいと述べた。
産業省によると、21年第3四半期(7~9月)の二輪車の国内販売台数は、前年同期比30%増の152万台。20年の販売台数は366万台で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の販売市場で38%のシェアを占める。