国営石油ガス会社プルタミナはこのほど、ジャカルタのスナヤンに立地するスポーツ複合施設「ゲロラ・ブン・カルノ(GBK)スタジアム」に、出力1.2メガワット(MW)の太陽光発電所を設置する計画だと明らかにした。この電力は同スタジアムに供給する。
プルタミナ傘下のプルタミナ・パワー・インドネシアがこのほど、同スタジアムの運営会社GBKマネジメントと電力供給に関する覚書(MOU)を結んだ。
ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム(Gelora Bung Karno Stadium)は、インドネシアのジャカルタ・タナ・アバンにある競技場である。旧称スナヤン・メイン・スタジアム。
競技場は1962年アジア競技大会開催のために作られ、1979年東南アジア競技大会、1987年東南アジア競技大会、1997年東南アジア競技大会、2011年東南アジア競技大会でも使用された。2002年のタイガーカップ決勝では、観客が殺到したため、安全面から大規模な改修工事を行った。2007年のアジアカップなどいくつかのサッカーの国際大会の決勝戦の会場になった。2018年アジア競技大会では、開会式・閉会式・陸上競技が開催された。これに向けた改修工事が2016年に始まり、2017年に完成した。
現在、世界各国で環境(Environment)による取り組みが加速する中、発展途上国のインドネシアも先進国に遅れをとるまいとこうした太陽光などの自然エネルギー設備の普及に力を入れているのが伺える。
今回2社が結んだMOUには、GBKスタジアムに太陽光発電所を設置した上で、2021年内にこの太陽光発電所を稼働させることなどが盛り込まれている。
さらに、両社は今回、どのようなタイプの太陽光発電パネルがGBKスタジアムに設置する太陽光発電所に最も適しているのかを調べるため、事業化調査(FS)を行うことなどでも合意した。
また必要な電気系統やそのほかの側面に関しても協議していく意向だ。
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